測量・地質調査
測量調査
現地の1点1点をつないで新たな地図をつくる
何もないところから、新しい道路や河川・公園などを整備するための基礎となるのが測量です。測量することで次の段階の計画・設計につなげる図面を作成します。測量は現地の1点1点を、それこそ何千点も測り、その点を結んでいくことで図面にします。現地の地形を押さえ、新しい地図をつくっていく作業です。さらにアップダウンを押さえた縦断図・横断図に落とし計画の次段階へつなげていきます。
地質調査
安心できる構造物を支える重要な役割を担う
住宅やビルなどの建築構造物や道路、堤防などの土木構造物を造る際の地盤の調査を行っています。調査を行うことにより、地層構成や地盤の強さを把握。構造物を支える基礎の形式を検討することができます。また崩壊や沈下、液状化の懸念があるところでは地盤の土を採取し室内土質試験、解析などで工学的に判断を行います。構造物を安全に施工し、維持するためには、とても重要な調査です。
技術紹介01
長沼ダム堤体変位観測業務委託- 一級河川 北上川水系長沼川筋
- 登米市迫町北方字新早稲田地内
- 2017年度
変位観測業務はダム堤体の挙動状況を把握し、ダムの安全を確保するため、ダム堤体の水平変位及び鉛直変位観測、ダム上流部に位置する堤防の間隙水圧測定を行い、経時変化状況を把握することを目的として行います。
実施年度内には震度4を超える地震が発生しなかったことから臨時堤体観測は無く、毎月中旬に行う定期観測のみ12回実施。水平変位量にはさほど変化は無いものの、鉛直変位量は堤体中央部ほど沈下が進んでいる状況を確認しています。
技術紹介02
地震災工雑1161-204号宮下橋地質調査業務委託
- 東日本大震災復興事業
- 名取市閖上エリア
- 2016年
東日本大震災で倒壊した中貞山運河にかかる宮沢橋の復旧のため、新しい区画整理計画地において橋梁の詳細設計に必要となる土質調査、原位置試験、室内試験および地盤解析等を実施。現地作業では、陸上である橋台部、水上である橋脚部で実施し、構造物基礎の支持層がかなり深い深度に分布することが判明しています。