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西谷内 啓介
KEISUKE NISHIYACHI
- 技術部 主任
2015年入社 - 仙台本社 中途採用
全ては物理の法則で成り立っている
日常の気づきも仕事に活かす
“数字に強い”それを武器に新たな一歩を踏み出した背水の陣。
構造物の安全性を確保するための重要なスキル。
イレギュラーな経歴で正社員へ
前職は、大学の医工学研究科で7~8年医療デバイスの研究開発をしていました。入社のきっかけは、研究職は経済的に不安定であったため、転職を考えていたところ、理容師をしている家族から「お客さんで数字に強い人を探している」と言われたことです。
土木に関しては全くの素人で不安はありましたが「やるしかない!」という思いでこの世界に飛び込みました。覚えることはたくさんありましたが、もともと黙々と作業することや考えることが好きなので構造計算は性に合っていると思います。
用語の意味を理解するところから
土木建造物の構造計算とは、構造物に作用するさまざまな荷重に対しての安全性を確認するための計算で主に、構造物の安定性を照査する「安定計算」と各部材について設計規準を満たすようコンクリート厚や鉄筋の径や本数を決定する「部材計算」があります。土木の知識ゼロからのスタートだったので、まず言葉がわからない。いわゆる専門用語ですね。最初はすべてメモして規準書やインターネットなどで調べて意味を理解するところから始めました。
イメージして整合性をはかることが大事
構造計算を行ううえで自分なりに心がけていることは、「図面と計算内容の整合がとれていること」と「実際に起こり得る物理現象をイメージすること」です。数字は「+」「-」の符号ひとつで向きや意味合いが変わってくるのですが、計算結果として出てくる数字と、実際に作用するであろう荷重の方向や大きさ、またその状態のイメージを重ね合わせて、その数字に対して自分で「納得すること」を大事にしています。
何気ない行動で理解が深まる
構造計算は、物理の現象で全て決まっていることを数字として明確に分かるところが面白いのかもしれません。買い物の荷物を持つ、大きな物を数人で運ぶ、電車の中でバランスを取るなど、普段何気なくやっているようなことも物理の法則によるものなので「なるほど、あれはこういうことだな」と、日常のさまざまところで気づくことがあります。
特殊で難しいと思われがちな構造計算ですが、考え方を身近なことに落とし込むことで理解が深まると思っています。